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民主党惨敗の理由

 衆議院選挙は自民党の圧勝で終わった。東京比例区では候補者が足りなくなって、1議席を損したほど。

◎開票結果
  自民 公明 民主 共産 社民 国民 日本 その他
今回 296 31 113 9 7 4 1 19
選挙前 212 34 177 9 5 4 3 33
小選挙区 219 8 52 0 1 2 0 18
比例区 77 23 61 9 6 2 1 1


 自公を合わせると327議席で、衆議院の3分の2に当たる320を上回った。これじゃ、何でも通ってしまうな。


 民主党が惨敗した最大の理由は、郵政民営化を避けて、自ら外野となったことに尽きる。その上、口を開けば“野次”ばっかり。基本的なスタンスは保守でありながらも、国民の目に映ったのは、旧社会党張りの批判に終始する姿だった。あらゆる討論番組において、民主党議員は、与党の発言をさえぎり、ギャアギャア騒ぐ様が幼稚極まりなかった。


「日本をあきらめない」なあんて言われると、「エーーーッ、じゃあ、今まであきらめていたの?」となっちまうよ。小泉首相は強烈なリーダーシップを発揮して、党内の反対派を斬り捨て、「自公で過半数を取れなければ退陣する」と自ら背水の陣を敷いた。一方、ジャスコ岡田は、真面目なのはわかるが、小沢・菅・鳩山等の影がちらつき、どうしてもひ弱な印象を拭えなかった。後半で、小沢がメディアに登場したことも、岡田にとってはマイナス要因となった。


 マスコミも一役買った。小泉首相の手法を散々批判しながら、乗っかるだけ乗っかって、「刺客、刺客」と騒ぎ立て、「ホリエモンホリエモン」と同じ映像を何度も垂れ流した。国民は、小泉首相の手法について考えるよりも先に、マスコミにウンザリしてしまった。


 いずれにせよ政権与党は、755兆円を上回る借金まみれの財政に手をつけ、少子化に歯止めをかけなければならない。再来年には消費税を巡って、またぞろ解散となることだろう。それまでの、仕事っぷりを国民はじっと見つめている。


 日経平均は、前日比+204円の大幅高で1万2986円。