古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

通販番組と訪問販売

 突然ではあるが、通販番組を見て買い物をする人は、訪問販売に弱い人であると断言したい(笑)。


 大体、からくりが同じなのよ。営業トークのテンションが高く、ひたすら購買意欲を煽ってるだけ。


 テレビ画面に映る商品を見ただけで買ってしまう人は、営業マンに弱いタイプの典型。手に取ることもなく、ましてや、別の製品と比較することもなく買うなんてえのは、全く信じ難い話である。


 通販番組で話している内容は、ハッキリ言って滅茶苦茶だ。酔っ払いの話よりもデタラメだ。隣でひたすら相槌を打つ人間も、胡散臭くて仕方がないよ。


 物事を比較対照する視線が持てないから、ついついその気になってしまうんじゃないか? 挙げ句の果てには、さほど使いもしない家電製品などが、山のように積み上げられるのだ。


 世の中には確かに「断れない」人が存在する。訪問販売の営業マンは、そうした人物を血眼になって日夜、探しているのだ。「はい」と「いいえ」をきちんと言えない人は、幼児以下といってよし。


 訪問販売の営業マンが語る言葉に一片の真実もない。「今日だったら、この値段で……」などというのも常套手段だ。


 その点、外国人は話をしっかりと聞いた上で「ノー」とハッキリ言える。日本人は、主導権を取られると、盲目的に従うような傾向がある。自分の判断基準を持てないのは、哲学がない証拠。だから、行列を見ると、大した考えもなしに並んでしまうのだ。