武部幹事長がまた失言をやらかした。20日午後、北海道釧路市での講演で、靖国参拝に対する中国の対応に関してこう発言したのだ。
「靖国参拝するなら(中国首脳が)会わないというのはおかしい。内政干渉だ。日本では共産党員も創価学会員も、正月になれば神社に参拝する。どんな悪いことをした犯罪人も、亡くなったら仏様になるのが日本の文化だ」
これは明らかに事実誤認。創価学会では日蓮正宗以外は『邪宗』であり、神社や他宗のお寺への参拝を認めていない。
「学会員は正月三が日には全国の創価文化会館の新年勤行会に行くのが通例。神社への初詣はしません。かつては学会員の子弟は修学旅行でも神社仏閣の観光には行かなかったものです。」
しかも、公明党・創価学会は小泉首相の靖国公式参拝を批判し、国立墓地の創設を主張してきた。日中関係を築いてきた自負もあるから、武部発言が神経を逆なでしたことは間違いない。
武部は小泉への忠誠心として中国批判をしたかったらしいが、また一つ失言録を増やした。
【日刊ゲンダイ 2004-11-23】