古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

ニュース拾い読み・書き捨て 17

不況を尻目に左団扇(ひだりうちわ)の国会議員


▼詳細は1月6日付東京新聞に▼議員年金というものをご存じであろうか? 国会議員がもらえる年金のことである。一般国民の場合、25年間の掛け金を納めなければもらうことができないが、国会議員になると何と10年勤めればもらえるようになるとのこと▼その上、一般国民の平均給付が年間200万円弱なのに対して、議員は在職10年で年額412万円ももらえるってえんだから腹立たしい▼しかも、議員年金の67%が血税から払われているのだ▼もっと怒らせてあげようね。議員になると基礎年金(厚生年金、国民年金共済年金)とは別に議員年金が支払われるという。つまり二重取り。だから、ざっと見積もっただけで高々10年程度、議員をやれば年金だけで600万円もらえるようになるってえわけ▼国税庁によると、日本の一般労働者の平均年収は461万円。国会議員になれば、年金だけでこれ以上稼げる具合になる▼海外と較べてもべらぼうに高額な年金であり、イギリスにおいては20年勤め上げて受給資格対象となり、もらえる年金は半額だという▼しかもこの制度、何度も議員に有利になるよう改正され続けてきた経緯がある。一般国民の年金が65歳以上に引き上げられた時も、議員達は自分らの年金だけは「60歳以上」に据え置いた。更に更に驚くべきことは、犯罪を冒して有罪となった議員(懲役3年以下)にまで支払われるだという▼「国民に痛みを押しつけている」と声高に叫んでいる野党の連中だって結局、同類ってこったね▼全ての政治家にクソを食らわせてやりたい衝動に駆られるのは極めて良識的な判断であろう。

雪印問題

 雪印問題について「明らかに不正とわかることをあえてやる。会社のためと思ったのだろうか/もうひとつ、『不正』を感づいていた社員もいただろう。実際にかかわった社員も少なくなくないと思われる。そのなかのだれかが『これは良くない。やめよう』と言って、やめさせられなかったものか」
【「天声人語」/朝日新聞 2002-02-07)


▼この野郎は会社勤めをしたこがないのかしら? 世間を知ること大学生以下だね。いやはや驚いた▼会社ってえのあね、儲かるためなら何でもやるのさ。インチキなんぞ、そこここにあらあね(笑)▼このコラムを書いた大馬鹿者は、せめて朝日新聞の拡張ぐらいやってみたらどうかね

「清水 痛みに耐え全力」


朝日新聞 2002-02-14】


▼凄まじい銀メダルだった。敵は外に存在しなかった。自分の肉体との格闘だった。ある意味ではメダルを超えた領域で戦っていたといってよいだろう。弱音を吐くことを許さなかったストイックな男は、再起不能にならなかった結果に安堵した▼「靴下も、ズボンもはけなかった」。こうした事実は試合を終えた後、初めて明らかにされた▼「疲れている筋肉があれば、自分で見てあげる。触ってあげる。話しかけてあげる。そうすることで、確かに回復することがあるんです」「自分を客観視する方法のひとつですね。体も頭も色々なパーツに分けて、分解する感覚です」。筋肉が意志を持つまでに鍛え上げ、精神と融合させる。そのやり方が阻まれる痛み止めの注射をしなければならなかった。「せき髄とその両わきの3ヵ所に打った。錠剤も朝起きて1錠、スタート1時間前に1錠飲んだ」▼男は最悪の状況下で最高のプレーをした。「今季はもうダメだなと思ったこともあった。そこであきらめないで、途中で投げ出さなかったのがよかった。評価したいと思う」▼彼は間違いなく勝った。心からの拍手を送りたい。