古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

軍事費のほんの一部を使うだけで世界は一変する

 ある試算によると、世界で使われる年間の軍事費は約1兆ドル(122兆円)。これをちょっと負けてくれるだけで、何ができるか?


 読み書きできない子供2億7500万人に文字を教えるために必要な額が80億ドル。これが軍事費の3日分に相当。


 ユニセフ(国連児童基金)は、世界の子供を飢餓や疫病、 徴兵から救うために2億700万ドルの資金を要請しているが、これは軍事費の2時間分にもならない。


 未来学者ヘイゼル・ヘンダーソン博士によれば、10年間、世界の軍事費の4分の1を回していくだけで、貧困・人口問題などの地球的問題群のほとんどが改善されるという。


 また、たった0.25%、つまり22時間分の軍事費だけで、25万人の子供の失明を防ぎ、その上、予防接種によって6億700万人の子供を死から救える。


 つまり、地球上の大きな問題の殆どは、やる気があれば、どうにかできるのだが、そんなことには使いたくないという世界で我々は生きているのだ。また、そうした思想の政府を支えているともいえる。人間の理性は完全に麻痺している状態だ。


 あなたや私に核が必要であろうか?  否。それを必要としているのは国家である。これこそ国家悪だ。お互いに核を突き合せた緊張状態の傘下に入ることを安全保障と名づける。全くもって笑止千万。