コンビニにて


「お箸は何膳おつけしますか?」と訊いてくる店員がいる。買い物の量が多い場合、一瞬、混乱する。「必要な分だけつけてくれよ」と答えるようにしている。


 コンビニやファスト・フード店などに見られるマニュアル会話は、このところ、中年の女性店員にまで影響を与えている。オバチャンはどこにいようと我が道を歩むが故にオバタリアンと恐れられていたのではなかったか。


 あらかじめ用意された言葉は、死んだ言葉だ。そこには笑顔が無い。心配りもなければ、親しみもない。言葉を支配されると、人間はロボットのような顔つきになる。