児童傷つけ障害者に…物乞い目当てで多発、「同情引くため」=中国

 中国では、人通りの多い路上などで「物乞い」の姿をよく見かける。特に目立つのが「子連れ」のケースだ。「同情を引いた方が有利」と、児童を傷つけて障害者にする場合が多いという。中国青年報などが報じた。
 民間ボランティア団体「宝貝回家(子宝を家に戻そう)」は誘拐された児童を探し出し、家に戻す活動をしている。同団体の関係者によると「街頭で物乞いをさせられている児童は誘拐されたり、父母に捨てられた、あるいは貧困のために売られたケースが多い」、「完全に物乞いのための“道具”にさせられており、人とはみなされていない。哀れに見せかけるため、人の手で障害者にさせられている」という。
 同団体には、物乞いのために児童が刃物で傷をつけられ、治ると、また傷つけられるケースがあるとの報告も寄せられた。幼い女児に硫酸をかけて傷を負わせていた例もあった。女児は大人の物乞いに「お願いだから硫酸はやめて。刃物の傷にして」と哀願していたという。
 同団体幹部は「われわれは力が乏しく、どうしようもないことが多い。せめてもの方法として、関係者を通じて、物乞い集団に児童がいる場合、金などを与えないように呼びかけている。金品を渡しても児童のものにはならず、かえって、児童を物乞いに使う考えを増長してしまうからだ」と述べた。
 警察が、児童を伴って物乞いをする大人に事情を尋ねる場合もあるが、大人が「家族だ」と言い張ると、それ以上に調べられなくなるケースが多いという。


サーチナ 2011-01-04

『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』ジョナサン・ドーゴヴニク/竹内万里子訳(赤々舎、2010年)



ルワンダ ジェノサイドから生まれて

 カメラに向けられた力強い眼差し。沈黙の果てに語られる言葉。ジェノサイドの際に性的暴力を受けた女性とその子どもたちの肖像。


 20世紀最大の悲劇のひとつ、ルワンダのジェノサイド(集団殺害)の際に大勢の女性が「武器」として性的暴力を受け、その結果およそ2万人の子供たちが生まれたという事実は、いまなおほとんど知られていません。母親たちの多くは、いまだに深刻な肉体的・精神的トラウマを抱えながら、社会的に孤立した状態で子供を育てておりその半数以上はHIVエイズにかかっているとも言われています。


 ニューヨークを拠点に活動中の写真家ジョナサン・トーゴヴニクは、取材で訪れたルワンダでこのような現実を初めて知り、大きな衝撃を受けます。そこでみずからのプロジェクトとして、3年間をかけてこうした境遇にある女性たちへのインタビューと撮影を行ないました。

少年兵−捕虜を殺す競争

 中尉の演説のあと、彼のやり方にならって捕虜を殺す練習が始まった。5人の捕虜に、おおぜいの熱心な参加者。それで伍長は、ぼくらのなかから何人かを選んだ。ケネイとほかに3人の少年、そしてぼくが選ばれて、公開処刑をすることになった。5人の男たちが、両手をしばられた格好で、訓練場のぼくらの目の前に並ばされた。伍長の命令で、ぼくらはこの捕虜たちの喉を切ることになっていた。あてがわれた捕虜をいちばん早く殺した者が、この競争の優勝者だった。ぼくらは銃剣を抜いていて、捕虜をこの世から葬り去るとき、まともにそいつの顔を見なければならなかった。ぼくはすでに自分の捕虜を見つめはじめていた。そいつの顔は平手打ちをくらって腫れあがっていて、目はぼくの背後の何かを見ているようだった。顔のなかで、口元だけが緊張していた。ほかは何もかもが穏やかに見えた。ぼくは相手に何も感じなかったし、自分のしていることについてそれほど深く考えなかった。とにかく伍長の命令を待った。この捕虜だって反乱軍の一人だ、ぼくの家族を殺した責任があるじゃないか、と本気で信じるようになっていた。伍長がピストルを鳴らして合図をすると、ぼくは男の頭をつかみ、すべるような動きで喉を切りつけた。切っ先が喉仏(のどぼとけ)に突き通ったら、鋸刃(のこぎりば)を当てて回しながら銃剣を引き抜いた。男は目を剥(む)いてまっすぐぼくをにらんだあと、まるで不意打ちをくらったかのように、突然恐ろしげな一瞥(いちべつ)をくれたまま固まった。そしてぼくに身体をあずけて最期の息を吐いた。ぼくは男を地面にほうりだし、銃剣の汚れをそいつになすりつけた。タイマーをもっている伍長に報告した。ほかの捕虜たちの身体は、ほかの少年たちの腕のなかで抵抗し、あるものは地面でしばらく震えつづけた。ぼくが優勝、ケネイが2位だと発表された。見物していた少年たちやほかの兵士たちは、ぼくが人生最大の偉業をなしとげたかのように拍手した。ぼくは准中尉、そしてケネイは准軍曹の階級を与えられた。ぼくらはその日、いつもより多いドラッグと、いつもより多い戦争映画とで祝った。


【『戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった』イシメール・ベア/忠平美幸〈ただひら・みゆき〉訳(河出書房新社、2008年)】


戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった

カネは権力と代替可能で暴力性をもっている

 しかし、投資の対象として、株を買うことはしません。それは現在、私が作家として糊口を凌いでいるからです。作家に経済合理性と異なる発想がないと、よい作品はできないと考えています。資本主義社会において、カネでほとんどの商品やサービスを購入することができます。言い換えると、カネで欲望のほとんどを満たすことができるのです。それだから、カネを支払うことで他人に自分の意志を強制することができるようになります。カネは権力と代替可能で、暴力性をもっています。カネを追求し始めると作品が暴力的になっていくことを私は恐れているのです。


【『インテリジェンス人生相談 社会編』佐藤優〈さとう・まさる〉(扶桑社、2009年)】


インテリジェンス人生相談 [個人編] インテリジェンス人生相談 [社会編]

夢野久作が生まれた日


 今日は夢野久作が生まれた日(1889年)。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。1929年に発表した『押絵の奇蹟』は江戸川乱歩から激賞を受けた。『ドグラ・マグラ』刊行の翌年に急死。


ドグラ・マグラ (上) (角川文庫) ドグラ・マグラ (下) (角川文庫) 少女地獄 (角川文庫) 夢野久作読本

ルイ・ブライユが生まれた日


 今日はルイ・ブライユが生まれた日(1809年)。3歳の時に父親が使っていた錐で、誤って眼球を突き破り左目を失明。その後感染症により5歳で全盲となる。パリ盲学校在学中に横2×縦3の現在の6点式の点字を発明。これが世界中で使われる点字となった。肺結核のため43歳で没した。


ブライユ―目の見えない人が読み書きできる“点字”を発明したフランス人 (伝記 世界を変えた人々)