運動後に心臓がバクバク、好きな人の前で胸がドキドキ……そんなことでもないかぎり、ほとんど顧みられない私たちの心臓。まじめで文句も言わず1日10万回、80年間働きつづける心臓も、ときには不満を語り出し、狭心症や心筋梗塞、突然死を招く心室細動を起こすことも。うまくつきあわないと、生命の危険にさらされるのだ。「運動や睡眠はほんとうに体にいいのか?」「ストレスは大敵なのか?」といった疑問から、心電図の簡単な見方、医者との賢い接し方まで、第一線の心臓外科医がやさしく解説する入門心臓学。
1冊読了。
124冊目『現代社会とスピリチュアリティ 現代人の宗教意識の社会学的探究』伊藤雅之(渓水社、2003年)/宗教社会学の教科書的一冊。「愛知学院大学文学会叢書 1」となっている。いやあ数十年ぶりに横書きの本を読んだよ。固い内容で章立てが短ければ何とか我慢できるが、それでもやはり読みにくい。私は「横書き本を嫌悪する会」(仮称)の筆頭なのだ。200ページ足らずのボリュームなので難しいとは思うが、歴史的考察に欠けていると思った。特にキリスト教史。日本の学術本って、意図的に個性を消しているようなところがあって面白くないんだよね。目のつけどころは非常にいいと思う。比較宗教学よりはるかに面白い。私が読んできた限りでは玉野和志よりも伊藤の方が上だ。
・『マインド・ハッキング あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア』クリストファー・ワイリー
わたしの考えでは、わたしたちは不合理なだけでなく、「予想どおりに不合理」だ。つまり、不合理性はいつも同じように起こり、何度も繰り返される。消費者であれ、実業家であれ、政策立案者であれ、わたしたちがいかに予想どおりい不合理かを知ることは、よりよい決断をしたり、生活を改善したりするための出発点になる。
【『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』ダン・アリエリー/熊谷淳子訳(早川書房、2008年)】
経済学の前提は合理性になっている。
今日はアーシュラ・K・ル=グウィンが生まれた日(1929年)。ヒューゴー賞を5度、ネビュラ賞を6度受賞し、1979年にはガンダルフ賞グランド・マスター賞、2003年にはアメリカSFファンタジー作家協会のデーモン・ナイト記念グランド・マスター賞を受賞した。小説に対するローカス賞は19回受賞しており、全作家の中で最も多い。