古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

丹羽春喜


 昨日、1冊読了。


 100冊目『政府貨幣特権を発動せよ。 救国の秘策の提言』丹羽春喜〈にわ・はるき〉(紫翠会出版、2009年)/これはツイッターで知った本だと記憶している。凄い提言だ。ビックリした。『エンデの遺言』でマイナス金利、スタンプ紙幣、地域通貨を知ったが、もっと手っ取り早い政策があった。それが政府紙幣(政府貨幣)だ。丹羽の提言は、印刷コストを省くために、割り引いて日銀に売ることを勧めている。その額、実に600兆円! これによってデフレギャップを埋め、毎年失われているGDP=400兆円を取り戻すことができるとしている。法的根拠も示されていて説得力は十分だ。ただ、本のつくりが酷い。新書サイズの冊子といった体裁で、活字が大きく行間が狭い。編集の手も入っていないような感じで、長い論文といった印象を受けた。丹羽の主張が政治的に受け入れられないとすれば、日本に不況を命じるアメリカの意図があるとしか考えようがない。

アンネ・フランクが最後の日記を綴った日


 今日はアンネ・フランクが最後の日記を綴った日。1942年6月12日から始まり1944年8月1日で終わっている。8月4日に逮捕され、8日には収容所へ。翌年の2月か3月に病死。享年15歳。『アンネの日記』は55言語に翻訳され、出版部数は2500万部を超える。少女の声は世界に届いた。



アンネの日記 (文春文庫)