古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

朝までニコニコ生激論 「民主主義 2.1 (夏)」


 ホリエモン教えて君状態となって、東浩紀の進行を妨げている。それ自体が巧まずして衆愚政治と貴族制を象徴している。ホリエモンの辞書には「忖度」(そんたく)という言葉が載っていないのだろう。獄中体験によってソシオパス傾向が強化されたように見える。

冷ややかな嘲笑をもってコントロールされるピアノ

 眺めていると、アイダはさっきの楽節をさらに数度繰り返し弾いた。それからいきなり、迫りくる怒涛のような章に突入した。音楽が築かれ、迸(ほとばし)った。華やかなアルペジオを貫く叩きつけるような不協和音、余韻を全く残さずに鋭く断ち切ったフォルテッシモ、そして再び叫び、歌い出す。だが、常に冷ややかな嘲笑をもってコントロールされていた。


【『ピアノ・ソナタ』S・J・ローザン/直良和美訳(創元推理文庫、1998年)】


ピアノ・ソナタ (創元推理文庫)

仮に現時点では嘘をついたとしても、後世に対しては絶対に嘘をついてはならない

佐藤●インテリジェンスの世界は情報を外に漏らさないのが原則ですが、しかし自分がやっていることについて、仮に現時点では嘘をついたとしても、後世に対しては絶対に嘘をついてはならない。そのためには記録を残しておかなければいけない。それが、国家や歴史に対する責任なんです。ところが今は、記録なしのメチャクチャな外交が行われている。


【『インテリジェンス 武器なき戦争』手嶋龍一〈てしま・りゅういち〉、佐藤優〈さとう・まさる〉(幻冬舎新書、2006年)】


インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)