古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

文庫化 『数学的にありえない』アダム・ファウアー/矢口誠訳(文春文庫、2009年)



数学的にありえない〈上〉 (文春文庫) 数学的にありえない〈下〉 (文春文庫)

 ポーカーで1万1000ドル大敗し、マフィアに追われる天才数学者ケイン。だがその時、彼を悩ませていた神経失調が、驚異の「能力」に変わった。それを狙う政府の秘密機関と女スパイ。彼らが権力を駆使して追う「能力」とは? 執拗な追手にケインはどう立ち向かうのか? 幾つもの物語が絡み合う超絶ノンストップ・サスペンス。


 数学者ケインとCIA工作員ナヴァ。窮地に陥った二人の共闘に、戦闘のプロが動員され、捕捉作戦は激化した。非力な民間人にすぎないケインの唯一の「武器」が引き起こす、ありえない連鎖反応。炸裂する伏線また伏線、予想を裏切る拷問と人体実験。長く壮絶な戦いの行方は? 世界が興奮した徹夜必至の傑作。

クリシュナムルティへの手引


 クリシュナムルティの思想は簡明であるところに落とし穴がある。そこで、クリシュナムルティ理解の手引となる書籍を紹介しよう。