西水美恵子


 1冊読了。


 113冊目『国をつくるという仕事』西水美恵子〈にしみず・みえこ〉(英治出版、2009年)/これは凄いよ。世界銀行の副総裁を務めたオバサンによる手記。顔も性格もサザエさんにそっくりだ。だが、ただのオバサンではない。同行するスティグリッツファーストネームで呼んでいる。政治家は本書を手に取って「権力の正しい使い方」を学ぶべきだ。西水の立派なところは、常に現地の貧しい家にホームステイをして、庶民の喘ぎ声に耳を傾けていることだ。中々できるものではない。民主党の新内閣に起用すればよかったのに。唯一の瑕疵(かし)は田坂広志による「解説」で、やたらと改行を多用したスピリチュアル系テキストにしか見えない。はっきり言って薄気味悪い。西水と山口絵理子が対談すれば面白いだろうな。