書評:思想・哲学
・我々自身が人生を短くしている ・諸君は永久に生きられるかのように生きている ・賢者は恐れず ・他人に奪われた時間 ・皆が他人のために利用され合っている ・長く生きたのではなく、長く翻弄されたのである ・多忙の人は惨めである ・人類は進歩すること…
・兵とは詭道なり ・吾れ此れを以て勝負を知る ・兵は拙速なるを聞くも、未だ功久なるを睹ざるなり・『中国古典名言事典』諸橋轍次 ・『湖底の城 呉越春秋』宮城谷昌光 ・『孟嘗君』宮城谷昌光 この一言こそ、孫子の孫子たる所以(ゆえん)である―― 兵とは詭…
・我々自身が人生を短くしている ・諸君は永久に生きられるかのように生きている ・賢者は恐れず ・他人に奪われた時間 ・皆が他人のために利用され合っている ・長く生きたのではなく、長く翻弄されたのである ・多忙の人は惨めである ・人類は進歩すること…
・幸福は外に現れる ・現代人は健康を味わえない ・名誉心について ・人間の虚栄心は死をも対象とすることができる ・真の懐疑は精神の成熟を示すものである ・断念する者のみが希望することができる 我が青春の一書。初出は、「文学界」1938(昭和13)年6月…
これは一昨年(おととし)に読んだ。私の知らないうちに谷沢永一が保守派の論客となっていた。しかしながら、プラグマティズムの要素が色濃く、実際的な発想となっている。 戦時において、時に上官の命令を無視することで勝利を得るケースがある。だが、軍隊…
法律を学ぶ者にとっては古典か。随分とまた威勢のいいヤンキーがいたもんだ。 法の目標は平和であり、それに達する手段は闘争である。法が不法からの侵害にそなえなければならないかぎり――しかもこのことはこの世のあるかぎり続くであろう――、法は闘争なしで…
「分ける」ことは「殺す」ことである、と。つまり腑分け。それだけでは「わかる」ことにはならない。一旦分けて、再構成することが「わかる」ことである、と。各パーツの役目と機能を知らねば、修理はできない。いやはや卓見。 考察すること一般を、俗に「分…
・幸福は外に現れる ・現代人は健康を味わえない ・名誉心について ・人間の虚栄心は死をも対象とすることができる ・真の懐疑は精神の成熟を示すものである ・断念する者のみが希望することができる ・幸福を望むのは不幸な人 新年、明けましておめでとうご…
・劣悪な言論に鉄槌 ・読む=情報処理・『仏教と西洋の出会い』フレデリック・ルノワール 「辛辣な警句」といえば本書の右に出るものはあるまい。100年以上を経た現在も尚、鋭さを失っていない。 さきほど私が期待したような評論雑誌がこのような風潮に対し…
振り返ると小学生の時分から濫読に次ぐ濫読を繰り返して今日に至っている。本を読まなかった時期は古本屋を立ち上げてからのこと。やはり、読み物から売り物に変わってしまったことが大きい。いつ手元から巣立ってゆくかわからぬ本を読む気にはなれなかった…