暴力
イスラエル問題を知れば知るほど暗澹(あんたん)たる気持ちになってくる。世界がどうしてこれほどパレスチナを無視するのかが全く理解できない。 結局のところ、パレスチナってのはイギリスから見た場合、単なる空き地に過ぎなかったということだ。第一次世…
・『アラブ、祈りとしての文学』岡真理 ・暴力が破壊するもの 1 ・暴力が破壊するもの 2 ・暴力が破壊するもの 3・必読書リスト その二 「私」とシャウキーは、往診のためアッバースのもとを訪れる。アッバースの夫人に病状を確認している最中、奥の部屋から…
・暴力が破壊するもの 1 ・暴力が破壊するもの 2 ・暴力が破壊するもの 3・必読書リスト その二 前回は登場人物のシャウキーを紹介した。今回はアッバースを取り上げる。実は彼こそが「黒い警官」だった―― このアッバース・マフムード・アルザンファリーなる…
・暴力が破壊するもの 1 ・暴力が破壊するもの 2 ・暴力が破壊するもの 3・必読書リスト その二 暴力を振るう側と振るわれる側との関係、暴力の様相、暴力の意味、暴力の影響、そして暴力の成れの果て……。この小説の主人公は暴力である。 広河隆一著『パレス…
インナーマザーとは「内なる母」のこと。虐待、過干渉、ネグレクトなど、さまざまな形で子供の心を踏みにじり、侵略し、遂には変形させる悪魔のような存在だ。親子の姿は支配関係となり、日常的に親が子をコントロールし続ける。プレッシャーに耐え切れなく…
・目をえぐり取られ、耳をそがれ、手足や性器を切断されたチェチェン人の遺体 ・ソ連によるアフガニスタン侵攻の現実 ・チェチェンの伝統「血の報復の掟」 チェチェン人の男は必ず復讐を果たすという―― それから、チェチェンには、独特の「血の報復の掟」が…
コロンブスが最初の航海に出たのは1492年のこと。当時、地球は丸いと考えられていたが、実際に確認した者はいなかった。中々陸地に到着せず、乗組員が暴動を起こした。彼等は地球が平らな世界だと思っていた。きっと帰れなくなることを恐れたのだろう。 この…
二つの殺人事件を追ったルポ。いずれも被害者は家族で、犯人は高校生。しかも超がつくほど優秀な高校生だ。校内暴力という言葉がメディアに出るようになったのもこの頃だ(1979年)。 高度経済成長に伴って核家族化が進んだ。そして少子化によって、子供は“…
・『科学史と新ヒューマニズム』サートン:森島恒雄訳 ・『思想の自由の歴史』J・B・ビュァリ:森島恒雄訳 ・魔女は生木でゆっくりと焼かれた ・魔女狩りの環境要因 ・魔女狩りの心情・『聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か』岡崎勝世・キリスト教を…
「人間共和」を謳い上げた名作。同じ時期にユゴーの『九十三年』を読んだが、こっちの方がはるかに昂奮した覚えがある。 「しかし、そのような役目(暴君暗殺)を引き受ける人間はです」とデイビッド・ロッシィはいった。「いかなる個人的な復讐の感情にもと…
・ブッダが解決しようとした根本問題は「相互不信」 ・人を殺してはいけない理由 ・日常の重力=サンカーラ(パーリ語)、サンスカーラ(サンスクリット語) ・友の足音 ・真の無神論者・『仏陀の真意』企志尚峰 ・『悩んで動けない人が一歩踏み出せる方法』…
忘れないうちに書いておこう。養老孟司は「われわれの社会では言語が交換され、物財、つまり物やお金が交換される。それが可能であるのは脳の機能による」(『唯脳論』)と書いた。 佐藤●マルクスが解き明かしたことの中でも重要なのが「国家」と「貨幣」の…
3分の1ほどがゲームソフトのレビューだ。それでも、ゲームにまるで関心のない私に読ませるのだから、オダジマンのペン先の鋭さには恐れ入ってしまう。 小田嶋隆の著作を読むと必ずと言っていいほど反戦志向が窺える。だがそれは、ありきたりな平和論とは全く…
・目をえぐり取られ、耳をそがれ、手足や性器を切断されたチェチェン人の遺体 ・ソ連によるアフガニスタン侵攻の現実 ・チェチェンの伝統「血の報復の掟」 軍事技術の発達は「距離を獲得」したと言ってよい。すると、戦争とは縁のない我々は、離れた位置から…
ジダンの頭突き サッカー・ワールドカップでの決勝戦で、フランスのジダンがイタリア選手に頭突きを食らわせ、物議を醸(かも)している。 ジダンはワールドカップをもって引退することを既に表明していた。選手としての最後の試合が、レッドカードで幕を閉…
被害者イジメの俗悪週刊誌 ▼沖縄県で起きた米兵による女性暴行事件で、被害者の女性が沖縄弁護士の人権擁護委員会に人権救済の申し立てをした(7月28日)▼内容は、一部週刊誌の報道によってプライバシーを侵害されたというもの▼ある週刊誌の女性記者は被害者…