古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

コラム

造反議員への処分

郵政民営化法案に反対した自民党造反議員への処分が、間もなく行われようとしている。先の衆院選で「改革」を支持した多くの国民がじっと見つめていることを、自民党は自覚すべきだ。 信賞必罰が政道の本分だ。処分を甘くすれば、先の衆院解散の大義名分が立…

杉村太蔵のインパクト

自民党が衆院選に勝ち過ぎた象徴として、メディアに持てはやされている。当選直後のコメントが意図的に何度も繰り返して報じられ、その度に私は腹を抱えて笑っている。 賛否両論で日本を沸かせるたあ、この若造、只者じゃないね(笑)。取り敢えず、批判は措…

民主党の新代表に前原氏

今日、民主党の両院総会があり、新代表に前原誠司氏が選ばれた。菅直人候補と2票という僅差。伝えられているところによると、投票を決めかねていた若手議員などが、演説を聞いて前原氏に投票したという。 ビデオを見て直ぐに感じるのは、菅直人が相変わらず“…

忌々しい女性政治家

もう20年ほど前になると思うが“脱・らしさ”論なるものが出回った。父親らしさ、子供らしさなどが鋳型(いがた)となってしまい、強いストレスと化す。「こう、あらねばならない」的な発想から鬱病になる人が目立ち始めた頃の話だ。 要は、“自分らしさ”を追求…

民主党惨敗の理由

衆議院選挙は自民党の圧勝で終わった。東京比例区では候補者が足りなくなって、1議席を損したほど。 ◎開票結果 自民 公明 民主 共産 社民 国民 日本 その他 今回 296 31 113 9 7 4 1 19 選挙前 212 34 177 9 5 4 3 33 小選挙区 219 8 52 0 1 2 0 18 比例区 7…

駐車監視員

◎「駐車監視員」合格者は1万人、17歳高校生〜79歳 駐車違反の取り締まりができる「駐車監視員」の資格試験に合格した人は、今月4日現在、全国で1万220人にのぼることが8日、警察庁のまとめで分かった。 取り締まりを民間企業に委託する制度の導入に向けて実…

共産党・社民党の護憲を嗤う

共産党と社民党が護憲を謳っている。そもそも資本主義という国の仕組みを否定する輩が、現行憲法を護るはずがなかろう。そんなことは小学生にだってわかる理屈だ。 特に共産党の場合、暴力革命を肯定するイデオロギーのため万が一、共産党政権が誕生した場合…

2005年:衆議院選挙

メディアが賑やかだ。小泉首相に対して、「劇場型」、「ワイドショー政治」などと批判する向きも多いが、これで投票率がアップするなら、立派な功績といえよう。 今回の総選挙の最大の争点は「郵政民営化」に尽きる。だって、「郵政民営化の是非を国民に問う…

郵政民営化法案

まさか政局にまで発展するとは、誰も思わなかったことだろう。賛成派と反対派が駆け引きする中での政治的発言と高を括っていた。夏真っ盛りの中で、政界は風雲急を告げ、与野党の代議士は目を白黒させている。 それにしてもだ、自民党内の反対派はだらしがな…

引きこもりをエンタテイメント化するテレビ局

長田百合子というオバサンがテレビによく出ている。ニュース番組の特集で取り上げられることも多い。 我が子の引きこもりに悩む親からは、結構な支持があるようだ。親と何度かやり取りし、直接、子供の所へ乗り込んでくる。大半のパターンは、「子供をここに…

東京都議会議員の海外視察費

朝日新聞(2005-06-27付夕刊)より―― 視察費の平均が147万円と他道府県よりも割高であることを報じた都議選関連の記事。議員なんぞによる無駄遣いを認めるほど私はお人好しではないが、どうも、きな臭いものを感じる。 コメントを引用されているのは、若林ひ…

JR福知山線脱線事故

25日に起こった脱線事故の死亡者が遂に100名を超えた。何の罪もない人々が一瞬にして命を奪われた事実に慄然とする。慎んでご冥福を祈りたい。突然、家族を失ったご遺族の気持ちを想像すると、やり切れない思いに駆られる。 マスコミは色めきたって連日の報…

メディア規制

人権擁護法案に対して、マスコミが騒ぎ立てている。 例えば、今日付の毎日新聞社説―― 法案では、問題のメディア規制の条項は凍結し、解除するには別の法律を制定する必要がある。凍結するとはいえ、メディア規制の条項は取材を拒否した際の「つきまとい、待…

ライブドア叩き

叩くのは、母さんのお肩だけにしてもらいたい。そんな思いにさせられるほど、昨今のライブドア社に対するバッシングは酷い。数日前から、まるで誰かがゴーサインを出したかのように、メディアが攻撃を始め、政治家が批判を加え、経済界から苦言が続出した。 …

幼女殺害

奈良県の幼女殺害事件の犯人が逮捕され、性犯罪の前歴がある人物に対してかまびすしい議論が沸騰した。 メディアは都合よくアメリカの「ミーガン法」なるものを持ち出し、魔女狩りをそそのかした。ミーガン法に関しては以下のリンク先を参照されたい。 ・圏…

またしてもテレビ朝日

昨日、テレビ朝日の「ザ・スクープ」という報道番組を見た。まあ、朝日系列らしい番組で、噴飯物の見本ともいうべき内容だった。 ・12月5日「ザ・スクープ」 15人の犠牲者を出した新潟集中豪雨が人災であることを検証しようとしたもので、何としても三条市市…

投票行動をコントロールしようと企図するメディア

今日は私の誕生日である。不惑を越えて41になった。感慨深いものは何も無い(笑)。 今日という日を記念して、朝日新聞の社説(2004-07-06)の通訳を試みた。オピニオン紙を気取ってきた朝日だが、共産主義に翳りが見え、米ソの冷戦構造が崩壊してからという…

政党政治を葬れ

明日、24日は参議院選挙の公示となる。国会の泥仕合にウンザリした国民は、ネガティブな世論を形成し、風見鶏のように右を向いたり、左を向いたりしては唾を吐き掛けている。 それにしても、昨今のメディアの偏向報道にはぞっとさせられる。ジャーナリズムの…

軍事力の新しいかたち

必要悪の最たるものとして軍事力がある。「なきゃないに越したことはないが、そうもいかんしなあ……」というのが多くの人の本音ではあるまいか。同じ暴力装置でも、警察が市民生活の安寧を守るのに対し、軍事力の場合は、国家を守るための防御、あるいは攻撃…

異なる二つの死

5月27日、戦場カメラマンの橋田信介氏と助手の小川功太郎氏がイラクで殺害された。そして、3日後の6月1日、長崎で小学校6年生の女児が同級生に殺された。同じ他殺でありながら、余りにも異なる二つの死――。 橋田氏は名うてのベテラン戦争ジャーナリスト。今…

下劣なテレビ朝日

テレビ朝日は、既にフジテレビ以下の存在となったと言い切っておこう。「報道ステーション」では、年金支払い状況アンケートに答えない議員に対して、魔女狩り同然のことをしでかしている。何様のつもりなんだろうねえ。 では、私からも、テレビ朝日に対して…

古舘伊知郎を解く

久米宏の降板を受けて、同時間枠に古舘伊知郎が起用された。 テレビ界における久米の仕事振りを評価する声は数多い。だが、私は大嫌いだ。確かに、ニュース番組をお茶の間レベルにしたのは功績といえよう。そして、必要以上にニュースを貶(おとし)めたのも…

年金問題のレトリック――衆愚の危険

国会議員による「年金未納・未払い問題」がかまびすしい。ただでさえ、グリーンピア問題などで国民は感情的にならざるを得ない状況に追いやられている。マッチで火をつけておいて、ポンプから水を汲もうとする犯人はマスコミだ。 テレビ朝日や朝日新聞は、も…

国内最多251万部

片山恭一という作家の『世界の中心で、愛をさけぶ』(小学館)の発行部数が5月7日、251万部に達した。 国内作家の小説としては、村上春樹の『ノルウェイの森』(講談社)を抜き、過去最多部数となった。『世界の中心――』は2001年4月出版。突然の重い病に侵さ…

イラク日本人人質事件

テレビはこのニュースでもちきりだ。各メディアは人質となった時点で色めきたち、「自己責任」を突きつけては手を叩いているようにしか見えぬ。要は、騒ぎ立てる話題に事欠かなければ満足できるのだろう。そういう連中が垂れ流す情報を我々は受け取っている…

菅直人の思惑〜民主党の不祥事

民主党の菅直人が、社会保険庁の広告に出ていながら国民年金を支払っていなかった江角マキコを国会に参考人招致せよと息巻いているとのこと。民主党の党首は、芸能リポーターになったのか? これにはさすがに党内からも批判が相次ぎ、相も変わらず信頼を失っ…

帰ってきた少年A

神戸小学生殺傷事件の犯人とされた少年Aが医療少年院を仮退院した。報道を見る限りでは、確かに更正したように見受けられる。犯行当時、14歳だった少年は、21歳の青年となっていた。 「7年は短過ぎる」「たった7年で本当に更正できたのか?」といった論調も…

『週刊文春』販売差し止め問題

田中真紀子氏の息女の離婚を報じた「週刊文春」が販売差し止めとなった。 「夕刊フジ」によれば、各新聞社の社説は以下の通り―― 産経「出版の自由に抵触の恐れ」 朝日「警鐘はわかるけれど」 毎日「販売差し止め命令に驚いた」 日経「週刊誌出版差し止めの重…

長嶋茂雄氏倒れる

長嶋が脳梗塞で倒れた。連日にわたって一挙手一投足が報道されている。長嶋は1億人の親戚か? これほど報道されるところをみると、遠くの親戚よりも、長嶋に親近感を抱いている日本人が多いようだ。擬似家族みたいで、なあんか薄気味悪いね。 この間、内に遊…

北朝鮮拉致家族に思う

10月15日、北朝鮮によって拉致された5人が帰国した。早いもので、もう20日以上が経つ。これまでのニュースを私は新聞(読売)でしか知り得てない。テレビニュースは全く見ていないので、見当違いな箇所があればご指摘願いたいことを初めにお断りしておく。 …