クリシュナムルティ

中村元−岩波文庫

来年はクリシュナムルティを再読しつつ、初期仏教との比較を試みる。手始めに岩波文庫から出ている中村元に取り掛かる予定。余裕があれば浄土三部経にも手をつける。

ブルース・リーが生まれた日

今日はブルース・リーが生まれた日(1940年)。『燃えよドラゴン』の冒頭、リーが少年を相手に「Don't Think. Feel!(考えるな、感じろ!)」と語る台詞はあまりにも有名だが、この部分はリーが香港公開用に自ら監督をして勝手に撮影したもので、当初の脚本…

コリン・グレイ、ガヤトリ・C・スピヴァク、J・クリシュナムルティ

2冊挫折、1冊読了。 挫折80『戦略の格言 戦略家のための40の議論』コリン・グレイ/奥山真司訳(芙蓉書房出版、2009年)/文章がよくない。それにも増して、戦争のための理論を読むことに徒労感を覚えた。 挫折81『サバルタンは語ることができるか』ガヤトリ…

見るものは見られるものである

〈画家〉と〈見えるもの〉とのあいだで、不可避的に役割が顛倒する。その故にこそ、多くの画家は物が彼らを見守っているなどと言ったのだし、クレーに次いでアンドレ・マルシャンも次のように言うのだ。「森のなかで、私は幾度も私が森を見ているのではない…

孫崎享、佐々木英信、J・クリシュナムルティ

3冊読了。 129冊目『日本人のための戦略的思考入門 日米同盟を超えて』孫崎享〈まごさき・うける〉(詳伝社新書、2010年)/元外務官僚が書いた外交・防衛の戦略論。骨太の論考。日米安保に関する具体的な処方箋を提示している。沖縄米軍基地移転問題、そし…

「葛藤」という概念

ここで、「葛藤」(かっとう)という概念についえお話ししておきたいと思います。 この言葉は、日常的にも使われますが、日本語では葛(かずら)と藤(ふじ)がからまっていることから来ています。葛藤というのは、意識の中に○という気持ち、それと相容(あ…

神秘時代のクリシュナムルティ/『大師のみ足のもとに/道の光』J・クリシュナムルティ、メイベル・コリンズ

神秘時代のクリシュナムルティ 『自己変革の方法 経験を生かして自由を得る法』クリシュナムーティ著、メリー・ルーチェンス編 クリシュナムルティが14歳で記した一書。マスター・クートフーミからのお告げとされている。神智学協会の重要なテキスト。 この…

ジドゥ・クリシュナムルティ著作リスト

ジドゥ・クリシュナムルティ(Jiddu Krishnamurti)著作リスト

組織化された殺人が戦争である/『最後の日記』J・クリシュナムルティ

『クリシュナムルティの日記』J・クリシュナムルティ 組織化された殺人が戦争である 『自己の変容 クリシュナムルティ対話録』クリシュナムルティ クリシュナムルティを初めてひもといたのは、昨年の10月20日のことだった。この1年間で関連書も含めると41冊…

公教育は災いである

世界中の教育は失敗した 手段と目的 理想を否定せよ 創造的少数者=アウトサイダー 公教育は災いである 日本に宗教は必要ですか? 目的は手段の中にある 質問者●国の(公)教育は災いではないでしょうか? もしそうなら、政府によって管理されない学校の建設…

クリシュナムルティの名言

復刊『生の全体性』J・クリシュナムルティ、デヴィッド・ボーム、デヴィッド・シャインバーグ(平河出版社、1986年)

生の核心に迫る! インドの哲人クリシュナムルティ、物理学者ボーム、精神分析医シャインバークによる「生の全体」を見通す試み。 断片化の要因/『生の全体性』J・クリシュナムルティ、デヴィッド・ボーム、デヴィッド・シャインバーグ

『生のアート』津田広志(れんが書房新社、1994年)

生のアート クリシュナムルティ、ホスピス、シュタイナー、解放の神学。日常のなかに潜む非合理と合理、聖と俗、神秘と社会の境界を走破する未知の実践が今、問われている。現場で活躍する実践者のスリリングな言葉と、その現代的意味を探る渾身の論考が脱=…

世界はいまだみずからの最も偉大なる人々を知らない

「世界はいまだみずからの最も偉大なる人々を知らない」とはある人の言葉である。これらの偉人たちの生涯と事業とを知ることができたら、われわれはまさしく「地上における神の伝記」を持つことになるのではあるまいか。 神の啓示を受けて書かれた文書はおび…

J・クリシュナムルティ

1冊読了。 112冊目『自由と反逆 クリシュナムルティ・トーク集』J・クリシュナムルティ/大野龍一訳(コスモス・ライブラリー、2004年)/数日前に読了。1928年と1947年の講話が収められている。大野龍一の訳文は読みやすい。でも135ページで1600円は高い。…

クリシュナムルティの新著

だまし絵から探る視点と正義

「婦人と老婆」と題した有名な錯視画像がある。ザ・だまし絵ともいうべきもので、初めて見た時は腰を抜かしそうになった。もう20年以上前のこと。 画面中央の右上部分を「耳」と見れば後ろ向きの乙女で、「目」と見ればうつむき加減の老婆に見える。これぞパ…

クリシュナムルティ「その怒りに終止符を打ちなさい」/『クリシュナムルティ 人と教え』クリシュナムルティ・センター編

高橋重敏が中心になって作成した文集のようなもの。出来は悪い。物凄く。かような本を出版することができたのもビジネスパーソンとしての高橋の力量か。驚いたことに、中村元〈なかむら・はじめ〉が「刊行に寄せて」という一文を書いている。 それでも私は読…

瞑想の世界を見ることができる情報機器/『ひとりっ子』グレッグ・イーガン

SFの醍醐味は、科学技術が発達してもなお避けることのできない人間の苦悩を描き出すところにある。未来という舞台設定に映し出されているのは、現代社会が抱える人間の業(ごう)といっていいだろう。 グレッグ・イーガンを初めて読んだ。短篇集である。文章…

クリシュナムルティ

1冊読了。 103冊目『自己の変容 クリシュナムルティ対話録』クリシュナムルティ/松本恵一訳(めるくまーる、1992年)/これは旧訳である。amazonには新訳しかない。クリシュナムルティとアラン・ノーデの対話が収められている。実に率直な質問がぶつけられ…

「私たちは二人の友だちです」/『知恵のめざめ 悲しみが花開いて終わるとき』J・クリシュナムルティ

クリシュナムルティの「言葉の揺れ」を正確に翻訳した労作で、原書のみならず録音テープの内容で補完している。つまり、声の響きを除けば我々は聴衆と全く同じ位置に置かれるというわけ。 ただし既に書いた通り、小早川&藤仲コンビの姿勢は評価できるが、そ…

峰島旭雄、和田靜香、苫米地英人、J・クリシュナムルティ

2冊挫折、2冊読了。1週間以上前のこと。 挫折58『西洋は仏教をどうとらえるか 比較思想の視座』峰島旭雄〈みねしま・ひでお〉(東京書籍、1987年)/全く歯が立たず。20ページほど読んで、後はパラパラとめくってみただけ。比較思想は結構なんだが、「比較の…

クリシュナムルティにひれ伏す男/『リシバレーの日々 葛藤を超えた生活を求めて』菅野恭子

菅野恭子はギーブル恭子という名前で『ザーネンのクリシュナムルティ』を翻訳した人物だ。クリシュナムルティの解説本の類いは、まず当たりがないと思っていい。読むに値するのはススナガ・ウェーラペルマくらいだ。 菅野はクリシュナムルティの教えに触れて…

宗教の語源/『精神の自由ということ 神なき時代の哲学』アンドレ・コント=スポンヴィル

米軍による原爆投下は人体実験だった/『洗脳支配 日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて』苫米地英人 宗教の語源 神経質なキリスト教批判/『神は妄想である 宗教との決別』リチャード・ドーキンス キリスト教を知るための書籍 アンドレ・コン…

アレクサンドル・コジェーヴ、J・クリシュナムルティ

昨日、2冊読了。 91冊目『権威の概念』アレクサンドル・コジェーヴ/今村真介訳(法政大学出版局、2010年)/スタンレー・ミルグラム著『服従の心理』を読んだ人は必読のこと。哲学性もさることながら、ロジックの脚力が凄い。がっぷり四つでみるみるうちに…

私たちは何をすべきか? 何から始めるべきか?/『ザーネンのクリシュナムルティ』J・クリシュナムルティ

同時代に果たしてこれほど世界を駆け巡った人物がいただろうか? 思想や宗教が人間の本質をわしづかみにすると国境を越えて広まってゆく。普遍性は言語や文化を超越して「人間の共通項」を炙(あぶ)り出す。エゴを支えているのは差異への執着だ。真実を叫ぶ…

比較トラップ/『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』ダン・アリエリー

『隠れた脳 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』シャンカール・ヴェダンタム 『意識は傍観者である 脳の知られざる営み』デイヴィッド・イーグルマン 比較トラップ 不合理性はいつも同じように起こり、何度も繰り返される 刷り込みやアンカーに気づ…

努力と理想の否定/『自由とは何か』J・クリシュナムルティ

努力と理想の否定 自由は個人から始まらなければならない 止観 若い頃に運動をしてきたこともあって、私は思想や宗教をスポーツと同じ次元で見つめる癖があった。「生きる智慧」は身体性や皮膚感覚に求めるべきだという強い思い込みがあった。 「偉そうなこ…

『大師のみ足のもとに/道の光』J・クリシュナムルティ、M・コリンズ/田中恵美子訳(竜王文庫、1974年)

扉を叩く者へ 不真実より真実へと導き給え。 暗黒より光明へと導き給え。 死より不死へと導き給え。 「知る、敢行する、決意する、沈黙する。」最後の沈黙することは最も難しいことです。 もう一つのよく起こる欲望、人の事におせっかいしたいと思うことを、…

江副浩正、岡真理、イーブリン・ブロー

2冊挫折、1冊読了。 挫折43『リクルート事件・江副浩正の真実』江副浩正〈えぞえ・ひろまさ〉(中央公論新社、2009年)/江副は人がよすぎる。だからこそ検察に付け込まれたのだろう。トーンが穏やかすぎて読む気が失せた。 挫折44『記憶/物語』岡真理(岩…