古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

アフリカ

シエラレオネ反政府軍に使われた少年兵は5000人以上

初めのうち、人数の少なかった反政府軍は兵士の数を増やそうと、村という村をおそって、子どもたちをさらって行きました。 そして、ジャングルで子どもたちを兵士にするように訓練したのです。大人とちがって、武器を持っていなければ子どもたちは相手からあ…

ドラッグ漬けにされる少年兵

何時間も歩いた。立ち止まったのは、イワシやコーンビーフをガリといっしょに食べ、コカインやブラウン・ブラウン(※火薬とコカインを混ぜたドラッグ)を吸引し、白いカプセルを何錠か飲んだときだけだ。この組み合わせのドラッグをやると、エネルギーがどっ…

ツチ族はとっくに死んでいた

「ルワンダの文化は恐怖の文化だ」とンコンゴリは続けた。「みんなの言葉を覚えている」ンコンゴリは息も絶え絶えの声色を作り、顔を絶望に歪(ゆが)めた。「『どうか祈らせてくれ、それから殺してくれ』それとも『道ばたで死にたくはない。自分の家で死に…

南アフリカ共和国国歌

血塗られた大地に優しい歌声が響きわたる。 Wikipedia 歌詞翻訳

ナイジェリアの宗教衝突、死者500人に

西アフリカ、ナイジェリアの中部ジョス近郊で7日に起きたイスラム教徒とキリスト教徒の衝突で、AFP通信は8日、政府当局者の話として、犠牲者が少なくとも500人に達したと報じた。 イスラム教徒の武装集団が7日未明、ジョス郊外にあるキリスト教徒の村を奇襲…

文庫化『生かされて。』イマキュレー・イリバギザ(PHP文庫、2009年)

1994年、「永遠の春」と呼ばれたルワンダで大量虐殺が起こった。人口比9割のフツ族が突如ツチ族に襲いかかり、100日間で100万人の人々を殺したのだ。牧師の家の狭いトイレに7人の女性と身を隠した著者は、迫り来る恐怖と空腹に負けず、奇跡的に生き延びた。…

メンデ・ナーゼル

1冊読了。 12冊目『メンデ 奴隷にされた少女』メンデ・ナーゼル、ダミアン・ルイス/真喜志順子〈まきし・よりこ〉訳(ソニー・マガジンズ、2004年/ヴィレッジブックス、2006年)/スーダンの村がアラブ民兵に襲撃される。民兵は家に火を放ち、大人達の喉を…

ルワンダ虐殺きっかけの大統領機撃墜、国軍幹部が首謀 報告書

1994年に起きた「ルワンダ大虐殺」のきっかけとなった同国大統領の乗った航空機が撃墜された事件について、ルワンダの調査委員会がこのほど、事件の首謀者はルワンダのフツ人(Hutu)政権内の過激派だったとする報告書をまとめたことがわかった。 AFPが6日に…

ルワンダ大虐殺に関与したミッテラン大統領の息子

ヨランド・ムカガサナが『知ることを恐れてはならない』の中で明らかにしたフランス・ルワンダ関連の年代記を読むと、ジャン・クリストフ・ミッテランの果たした役割に気がつく。ジャン・クリストフはミッテラン元フランス大統領の息子で、「パパマディ」と…

『世界一受けたい授業』伊勢崎賢治

伊勢崎賢治

『ビアフラ物語 飢えと血と死の淵から』フレデリック・フォーサイス/篠原慎訳(角川選書、1982年)

ビアフラ物語 飢えと血と死の淵から ビアフラ動乱は私が小学生から中学生にかけての出来事だったと記憶している。そのときフォーサイスは戦場にいてこの悲劇を目撃し、ジャーナリストとして国際社会に虚しく訴えていた。欧米諸国の植民地経営に関する無責任…

ナイフで切り裂いたような足の裏/『戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった』イシメール・ベア

・少年兵は自分が殺した死体の上に座って食事をした ・かくして少年兵は生まれる ・ナイフで切り裂いたような足の裏 ・逃げ惑う少年の悟りの如き諦観 ・ドラッグ漬けにされる少年兵 ・少年兵−捕虜を殺す競争 戦争はいつだって男達が始め、女と子供が被害者と…

ガンビアで魔女狩り横行、幻覚液で死者も アムネスティ

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは18日、アフリカ西部の国ガンビアで魔女狩りが横行し、1000人あまりが捕らえられて幻覚を起こす液体を飲まされていると伝えた。 液体を飲まされた人のうち少なくとも2人が死亡、多数が深刻な腎臓障害を起こし…

「子ども110人殺害」したナイジェリアの呪術医を逮捕

ナイジェリアの警察は、テレビのドキュメンタリー番組で「悪霊に取りつかれた」子ども110人の殺害を明らかにした男を逮捕した。当局者が3日に発表した。 男は「呪術医であることは否定しないが、私が殺したのは子どもらではなく患者の中にいる魔女だ」などと…

『この大地に命与えられし者たちへ』写真・文 桃井和馬

写真とは切り取られた“瞬間”である。何をどう写すかは、カメラを持つ者の立ち位置で決まる。桃井和馬は世界140ヶ国を飛び回り、己の視線が捉えた光景と人々を“永遠”に刻みつけようとしている。 万物は諸行無常であり生老病死のリズムを奏でる。桃井は敢えて…

ルワンダ大虐殺の始まり/『ジェノサイドの丘』フィリップ・ゴーレイヴィッチ

ルワンダ――この国名は、もはや私にとって他人事では済まされない。骨髄に刻まれた感がある。人間の狂気と寛容とを兼ね備え、殺した人々と殺された人々の家族が共に住む大地。その重みに耐えかねて、アフリカ大陸は窪んでしまっていることと想像する。 教室の…

ルワンダ大虐殺:ルワンダ「仏関与」、仏政府「公平性欠ける」

ルワンダ政府は5日、約100万人が犠牲となった「ルワンダ大虐殺」(94年)に関する報告書を発表。当時のフランス政府が積極的に虐殺に加担したとし、ドビルパン前首相や故ミッテラン大統領ら政治家13人と軍幹部20人の名を挙げ、訴追されるべきだと訴えた。AFP…

ルワンダ政府報告書「大虐殺にフランスの政治家ら関与」

80万人が犠牲になったとされる94年のルワンダ大虐殺に、当時部隊を派遣していたフランスの政治家らが積極的に関与したとする報告書が5日、ルワンダ政府によって発表された。AFP通信などによると、故ミッテラン元大統領やバラデュール元首相ら、当時の仏政府…

ルワンダ大虐殺の報告書、元仏大統領らの関与を指摘

ルワンダ政府は5日、1994年4-7月に80万人が犠牲になった大虐殺の報告書を発表し、故ミッテラン元大統領やドビルパン元首相など、当時のフランス当局者が関与したとの見解を示した。フランス外務省は報告書の内容を検討中だとして、今のところコメントを控え…

ルワンダ大虐殺にフランス政府が加担、ルワンダ政府が報告書

ルワンダ政府は5日、1994年のルワンダ大虐殺にフランスが積極的に加担したとする報告書を発表した。報告書は、フランスの複数の政治家や軍幹部の氏名を挙げ、彼らは訴追されるべきとしている。 500ページにも及ぶ報告書は、フランス政府が大虐殺への準備が進…

武藤康史、アニック・カイテジ、フィリップ・ゴーレイヴィッチ

1冊読了、2冊挫折。 『文学鶴亀』武藤康史/武藤氏の作品は初めて。書評というよりは、書誌学の匂いが強い。とにかく博覧強記。文章は読みやすいのだが、さだまさしと似た“あざとさ”を感じてならない。計算された技巧が裏目に出ていると思う。極端に文体を変…

フィリップ・ゴーレイヴィッチ、三井誠、マーカス・バッキンガム&カート・コフマン

2冊読了、1冊中断。 『まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う』マーカス・バッキンガム&カート・コフマン/私が読んできたビジネス書の中では三本指に入る。中断したのは、内容が濃過ぎるため(笑)。時間の余裕がないと読み込めない。それほ…