古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2011-06-07から1日間の記事一覧

『人口学への招待 少子・高齢化はどこまで解明されたか』河野稠果(中公新書、2007年)

2005年から始まった日本の人口減少。100年後には半減と予測されている。北・西ヨーロッパに端を発し、いまや世界人口の半分を覆った少子化は、なぜ進むのか―。急激な人口減少が社会問題化するなか、急速に脚光を浴びる人口学だが、戦前の国策に与したと見ら…

『人口から読む日本の歴史』鬼頭宏(講談社学術文庫、2000年)

増加と停滞を繰り返す、4つの大きな波を示しつつ、1万年にわたり増え続けた日本の人口。そのダイナミズムを歴史人口学によって分析し、また人々の暮らしの変容と人生をいきいきと描き出す。近代以降の文明システムのあり方そのものが問われ、時代は大きな転…