古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-11-12から1日間の記事一覧

ロダンが生まれた日

今日はロダンが生まれた日(1840年)。17歳でエコール・ボザール(グラン・エコール)に入学を志願するも、数年にわたって不合格となる。学業を断念し室内装飾の職人として働く。独学で彫刻の技法を修練。ミケランジェロの彫刻に衝撃を受ける。青銅時代で注…

ロラン・バルトが生まれた日

今日はロラン・バルトが生まれた日(1915年)。もし私が作家で、死んだとしたら、私は自分の生涯が、友情に満ちたおおらかな伝記作者の配慮によって、あるいくつかの細部、あるいくつかの好み、あるいくつかの声の抑揚、つまり、あるいくつかの《伝記素》に…

ミヒャエル・エンデが生まれた日

今日はミヒャエル・エンデが生まれた日(1929年)。「千人の苦しみは、一人の苦しみよりも大きいのでしょうか?」「一平方キロメートルの赤い面は、一平方メートルの同じ色の面よりももっと赤いでしょうか?」「それを表す言葉がまだない、そのようなものを…

『複製技術時代の芸術』ヴァルター・ベンヤミン/佐々木基一編集解説(晶文社、1999年)

20世紀は映像の世紀である。映画や写真などの複製技術は、どんな可能性をはらんでいるのか……。20世紀ドイツを代表する巨大な思想家・ベンヤミンの刺激あふれる先駆的映像芸術論。再刊。

部民、領民、臣民、国民

文明の歴史から見ると、人間の社会のあり方はまず「部民」と「領民」であり、日本では平安時代に荘園制度があって、荘園という狭い領地で働く人は領民で、森鴎外が書いた『山椒大夫』は散所(さんじょ)の奴隷監督だし、安寿と厨子王は領民の象徴である。領…