古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2010-09-26から1日間の記事一覧

ハイデガーが生まれた日

今日はハイデガーが生まれた日(1889年)。1920年代から仏教などの東洋哲学と出会い、学び始めた。特に道元の『正法眼蔵』の有時(うじ)の巻には、大変驚いている。「いはゆる有時は、時すでにこれ有なり、有はみな時なり」など、存在と時間は分けられない…

T・S・エリオットが生まれた日

今日はT・S・エリオットが生まれた日(1888年)。詩人とは表現するべき個性を持たず、特定の表現手段を持つ人で、それは個性ではなく手段であり、その中で印象や経験が特殊な予期せぬ状態で結合する。(『伝統と個人の才能』) T・S・エリオットとジョウゼフ…

イワン・パブロフが生まれた日

今日はイワン・パブロフが生まれた日(1849年)。後天的に獲得される反射行動を条件反射という。パブロフが実験で証明した。これが「パブロフの犬」。人類はこんな顔になりつつある。尚、現在ではアメフラシやゴキブリにも起こることがわかっている。 イワン…

二人のタタール人

ある日、すごい学者が来たといってイブラヒムは井筒俊彦をモスクへと連れて行く。 「ムーサー先生」と井筒俊彦がいう人物こそ文字通りの天才だった。聖典とその周辺の書物はいうに及ばない。「神学、哲学、法学、詩学、韻律学、文法学はもちろん、ほとんど主…

「奈々」BORO

この曲を椎名誠のFM番組で聴いて、私はBOROの虜となった。デビュー30周年を記念するアルバムが今年の3月に出たが、この曲も収められている。何度聴いても痺れる。動画の出来も素晴らしい。アルバム『罪』が出たのは1982年のこと。 BORO

罪疑はしければ、軽きに従ひ、賞疑はしければ、重きに従ふ

「罪疑はしければ、軽きに従ひ、賞疑はしければ、重きに従ふ」といふ言葉が、むかしのシナにあるけれども、(以下略) 【『責任と無責任との間 「疑はしきは罰せず」といふことから』田中美知太郎〈たなか・みちたろう〉/『日本の名随筆 別巻91 裁判』佐木…