古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2009-12-20から1日間の記事一覧

クリシュナムルティは脳の手術をした!?

昨日、八王子の勉強会に参加したのだが、他の方々が知らなかったので紹介しておく。 事実、クリシュナムルティは『神秘体験』中で「脳の浄化」の必要性に触れ、またある種の「手術」がおこなわれているようだとも述べています。 【「編集日記」大野純一】

断片化の要因/『生の全体性』J・クリシュナムルティ、デヴィッド・ボーム、デヴィッド・シャインバーグ

傑作という言葉は相応(ふさわ)しくない。人為的な作品といった次元を軽々と凌駕(りょうが)している。人類の知性が辿り着いた最高峰であり、経典に位置すべき内容だ。ただし、いきなりこの本を読んでも理解し難いことだろう。物事には順序がある。せめて…

「忘れられない脳」の困惑

長辻象平 書評『忘れられない脳 記憶の檻に閉じ込められた私』ジル・プライス、バート・デービス/橋本碩也訳(ランダムハウス講談社、2009年)

藤原不比等

藤原不比等(ふひと)、私は、この人こそ、正に日本の国家というものをつくり出した、隠れたる大政治家だと思う。この隠れた大政治家は、日本の国家の基礎をつくり出すことにおいて、天才的であったが、また、自己の事蹟のあとかたを隠すことにおいても天才…

文庫化『カラシニコフ』松本仁一(朝日文庫、2008年)

内戦やクーデターが起きるたびに登場する銃、カラシニコフ。開発者カラシニコフやシエラレオネの少女兵、ソマリアのガードマン、作家フォーサイスなどへの取材を通し、銃に翻弄される国家やひとびとを描く。朝日新聞特派員として数々の紛争取材に携わった著…