2009-03-03から1日間の記事一覧

ピアノを弾く探偵/『ピアノ・ソナタ』S・J・ローザン

ミステリにしては随分と内向的な主人公だ。アルバート・サムスンをおとなしくしたような印象。で、中味が面白くないかというとそうでもない。個性的な脇役がぐいぐいストーリーを引っ張ってゆく。 探偵のビルはピアノが趣味だ。ただし、人前では弾かない。折…

法の生命は闘争である/『権利のための闘争』イェーリング

法律を学ぶ者にとっては古典か。随分とまた威勢のいいヤンキーがいたもんだ。 法の目標は平和であり、それに達する手段は闘争である。法が不法からの侵害にそなえなければならないかぎり――しかもこのことはこの世のあるかぎり続くであろう――、法は闘争なしで…

エリザベス・ムーン

1冊読了。 31冊目『くらやみの速さはどれくらい』エリザベス・ムーン/小尾芙佐訳(早川書房、2004年)/傑作。自閉症のリアリティはマーク・ハッドン著『夜中に犬に起こった奇妙な事件』(早川書房、2003年)に分(ぶ)があると感じたが、ストーリー性につ…