古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

バブルが崩壊したアメリカは中国を叩く/『2010年 資本主義大爆裂! 緊急!近未来10の予測』ラビ・バトラ

14日、アメリカで4番目に大きな投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻した。英銀大手のバークレイズが買収するのではと囁かれていたが、まとまらず。結局、15日に民事再生法の申請を発表した。米メディアは「流血の日曜日」と報じている。 昨日のNYダウ…

「Runner」「無理だ!」「大きな玉ねぎの下で〜はるかなる想い」爆風スランプ

売れても中途半端、売れないともっと中途半端。そこに愛すべき爆風スランプの姿があった。デビュー当時、サンプラザ中野は現役の大学生だった。 http://jp.youtube.com/watch?v=g7IA9P1Y8Y8 http://jp.youtube.com/watch?v=_P5Zfh0EdnA http://jp.youtube.co…

情報空間を高い視点から俯瞰する/『心の操縦術 真実のリーダーとマインドオペレーション』苫米地英人

順序を間違えた。読み終えたのはこちらが先。『夢をかなえる洗脳力』は、やや宗教色が強いが、こちらはビジネス色が濃い。アプローチの角度を変えて2冊の本を出すのがベッチーの錬金術だ。その商魂の逞しさまで、私には魅力的に見える。「全く商売上手ね〜」…

マークース・ズーサック、西原克成、横山三四郎、遅塚忠躬

4冊挫折。選球眼が悪くなっているようだ。 『本泥棒』マークース・ズーサック/2200円でソフトカバーはないだろうよ。死神の独白に感情移入できず。 『内臓が生みだす心』西原克成/「はじめに」で挫けた。文章が酷過ぎる。思考が整理されていない証拠だろう…

腐敗しきった警察組織/『桶川ストーカー殺人事件 遺言』清水潔

・腐敗しきった警察組織 ・警察署ワースト3 ・埼玉県上尾警察署には「人間」がいなかった ・一流メディアと三流週刊誌・『去就 隠蔽捜査6』今野敏 ・『証拠調査士は見た! すぐ隣にいる悪辣非道な面々』平塚俊樹 ・『シャドウ・ストーカー』ジェフリー・ディ…

毒を食らわば事故米まで〜三笠フーズ

「毒を食らわば皿まで」――どうせ罪を犯したのだから悪事は最後まで貫徹しようという意味の俚諺(りげん)だが、三笠フーズは皿の上に事故米を載せた。問題の米は中国産とベトナム産で、ダイオキシンの10倍以上の毒性をもつアフラトキシンや、メタミドホスな…

ナンシー関、フィリップ・ナイトリー、ビル・ブライソン

1冊挫折、1冊中断、1冊読了。 『小耳にはさもう』ナンシー関/小田嶋隆がナンシー関を高く評価しているので読んでみた。直ぐやめた。10ページまで辿り着くことなく。消しゴム版画は味があっていいのだが、テキストは下らない噂話の類いだ。小田嶋隆のように…

世界とは自分が認識したもののことである/『夢をかなえる洗脳力』苫米地英人

・世界とは自分が認識したもののことである ・フランス人に風鈴の音は聞こえない ・運命か自由意思か~偶然と必然 「夢」+「洗脳」である。何という胡散臭さ。しかし、マイナス×マイナスはプラスに転じる。ベッチー先生、わたしゃ付いて行きますぜ。 実は、…

浅尾美和続報

浅尾美和批判の勘違い 中日新聞が訂正記事を書くようだ。多分、訂正はしても反省はしないことだろう。 東京中日スポーツの担当デスクは、「確かにちょっと厳しい書き方だと思います」として、08年9月10日に訂正のコラムを出すことを明らかにした。 【J-CAST…

全く評価できない男、小泉前首相

心に青雲

軽犯罪法違反:天皇家批判の映画ポスター張った監督逮捕

天皇家を批判する映画の宣伝ポスターを許可なく張ったとして、警視庁公安部は11日、住所不定、映画監督、渡辺文樹容疑者(55)を軽犯罪法違反(張り札行為)容疑で現行犯逮捕した。一緒に作業をしていた30代の女性も同容疑で書類送検する方針。 調べでは、渡…

神は細部に宿り、宇宙はミクロに存在する/『「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!』佐藤勝彦監修

・神は細部に宿り、宇宙はミクロに存在する・『黒体と量子猫』ジェニファー・ウーレット ・『量子革命 アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突』マンジット・クマール ・『宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか…

浅尾美和批判の勘違い

ビーチバレー・浅尾ドタキャン プロとしての責任は…… “ビーチの妖精”浅尾美和(22)=エスワン=が5日、岡山県玉野市で開幕した今季国内ツアー最終戦「アイムの家オープン」をドタキャンした。大会主催者は「家族が急病になったとのことで棄権の連絡が入った…

アダム・ファウアー

上下巻2冊読了。 『数学的にありえない』アダム・ファウアー/昨日、今日で一気読み。ジェフリー・ディーヴァー以来の大物になりそうな予感。タイミングもよかった。佐藤勝彦著『「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!…

「フィンガー・ダンシン」高中正義

高中ナンバーで一番好きな曲。歌うようなギターと、ラテンのリズムが堪(たま)らん。アルバムがリリースされたのは、私が19歳の時。 http://jp.youtube.com/watch?v=C8D40b9qL-8

崩壊しつつある介護事業/『失語症者、言語聴覚士になる ことばを失った人は何を求めているか』平澤哲哉

タイトルが衝撃的だ。「貧乏人、金持ちになる」よりも凄いね。介護版『王子と乞食』と言いたいところだが、そんな甘いものではない。平澤は言語聴覚士となった現在も尚、失語症と格闘している。 私が訪問している患者さんの奥さんがこんな話をしてくれました…

美術史は人類史の重要な資料/『イメージを読む 美術史入門』若桑みどり

北海道大学で行われた集中講義を編んだもの。レオナルド・ダ・ヴィンチを始めとする中世の西洋画を読み解こうとする目的が、初めて理解できた。教会が社会を牛耳っていたため、科学的発見ですら「神を冒涜するもの」という烙印を押されて葬られた。ガリレオ…

「個人授業」「恋のダイヤル6700」「学園天国」フィンガー5

ウーーーム、今聴いても全く古く感じない。フィンガー5の才能が窺える。一世を風靡したのは私が小学4年生の頃。この時、リードボーカルの晃クンは小学6年生。ジャクソン・ファイブとよく比較されていた。後年、小泉今日子が「学園天国」をカバーしているが、…

『アキバ通り魔事件をどう読むか!?』

1冊読了。 『アキバ通り魔事件をどう読むか!?』洋泉社ムック編集部編/事件が起きたのが6月8日で、本書の発行が8月29日だから、機を見るに敏。執筆陣のチョイスがいい。凶悪犯罪を読み解く作業は、社会が犯罪者に歩み寄ろうとする試行錯誤であり、社会の窓…

人間が挑める高さの限界/『人間はどこまで耐えられるのか』フランセス・アッシュクロフト

ヒトが登れる高さの限界、潜れる深さの限界、暑さ、寒さ、スピードの限界を生理学的見地から探っている。誰もが実感できそうなテーマがグッド。 夢枕獏著『神々の山嶺』を読んで以来、私は自称“山男”となった。多分、同意見の人が多いことと思う。そして私は…

セバスチャン・フィツェック、小田嶋隆

1冊挫折、1冊読了。 『ラジオ・キラー』セバスチャン・フィツェック/日高晤郎が薦めていたので読んでみたが30ページほどで挫けた。赤根洋子の翻訳がまるでダメだ。冒頭の4行に「彼」という文字が7回も出てくる。まるで、皿にへばり付いたしつこい脂みたいだ…

昼寝

昼過ぎにちょっと横になって、目が覚めたら何と6時間も経っていた。死んだのかと思ったよ。

「あの唄はもう唄わないのですか」風

私の得意な歌だ(笑)。伊勢正三の文体は見事なハードボイルドである。「22歳の別れ」に続いて発表されたシングル第2弾だった。私が中学3年の時。

苫米地英人

1冊読了。 『夢をかなえる洗脳力』苫米地英人/ウーーーム、ベッチー先生の胡散臭さが堪らん。IQが高いにもかかわらず、文章の下手クソなところがまたいい。「インチキ本でござい」って感じのタイトルで、紹介されている洗脳法はどれ一つやる気がしないが、…

「春なのに」柏原芳恵

今、聴いても名曲。作詞作曲は中島みゆき。「記念にください ボタンをひとつ 青い空に捨てます」という歌詞が圧巻。 http://jp.youtube.com/watch?v=b4tNAQPynkc

武藤康史、苫米地英人

1冊挫折、1冊読了。 『国語辞典の名語釈』武藤康史/5ページほどで挫ける。博覧強記の書誌情報が盛り込まれているが、どうも鼻につく。意図的に挿入されている古めかしい言葉も、作為が強過ぎて浮き上がっている。決定的なのは、あまり楽しそうに書いてない…

近代政府による組織的な宣伝活動/『メディア・コントロール 正義なき民主主義と国際社会』ノーム・チョムスキー

・『9.11 アメリカに報復する資格はない!』ノーム・チョムスキー ・近代政府による組織的な宣伝活動 ・アメリカ軍国主義が日本を豊かにした ・ウォルター・リップマンの策略 ・観客民主主義 ・民主主義の新しい革命的な技法=合意のでっちあげ ・「必要な幻…

三郷幼児放置死事件 男児なお「ママ悪くない」

「ママは悪くない。僕がご飯を自分だけ食べて、弟や妹にあげなかったから。僕が本当に全部悪い」 先月20日、さいたま地裁。埼玉県三郷市の豪邸で3月、2歳の男児が餓死しているのが見つかり、保護責任者遺棄致死傷罪で起訴された島村恵美被告(30)の初公判で…