古本屋の覚え書き

古い書評&今週の一曲

1998-10-15から1日間の記事一覧

生き生きと躍り、飛び交う光の詩(うた)/『わたしの出会った子どもたち』灰谷健次郎

14年前にこの本と出会った。今再び読み返し、所感を記そうとするとペンが中々定まらない。本の中に登場する数多(あまた)の『子どもたち』が、私の安直な言葉を許さないからだ。文章を飾ろうとすると「嘘をつくな!」と少年の叫び声がし、好い加減な気持ち…